実物の資産価値の高い貴金属や宝石といえば、金、そしてダイヤモンドが思い浮かぶものです。しかし、この金とダイヤモンド、資産としての価値はまったく違います。
ダイヤモンドの資産価値は、金よりずっと低い。たしかに、王侯貴族がもつようなダイヤモンドなら、資産価値は大きい。
ですが、婚約指輪として買うような100万円程度のダイヤモンドには、資産価値はほとんどありません。(鑑定書がないと100万円買ったものが、買取価格3万円程度といわれることも!)
というのも、そのレベルのダイヤモンドには、かなりの流通コストや関税が上乗せされているもの。買い値にくらべ、実際の価値はずいぶん低くなります。(ただし海外の国によって高いところもあります。)
そのうえ、日本にはダイアモンドの換金市場もないので、いざ売ろうと思ってもなかなか売ることができないのが現実です。
それに比べて、金の値段は、新聞に毎日の値動きが載るほどはっきりしていて、換金も簡単です。
金は相場が変動するというリスクはあるが、資産価値という点で見れば、金のほうが断然上です。