人間の体の生体恒常性を保つために、外界からとり入れるものは、食べ物のほかにも水分や空気(酸素・二酸化炭素など)や太陽光線などがありますが、通常は、これらは栄養素とは言いません。
栄養素という場合は、食べ物として摂り入れるものだけを言います。
その食べ物に含まれている主な成分で、量的にも多い「炭水化物(糖質)・脂質・たんぱく質」を「三大栄養素」と呼んでいます。
ちなみに三大栄養素に、量的には少ないけれども大事な役割りを果たす「ビタミン類・ミネラル類」を加えて、「五大栄養素」と呼ばれています。
ところで、三大栄養素の1日の摂取割合と摂取カロリーはどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省策定の日本人の1日に必要なエネルギーや栄養素量を示した基準「日本人の食事摂取基準」よると現代栄養学では、三大栄養素の好ましい摂取割合として、
三大栄養素の好ましい摂取割合
・炭水化物 :50~65%、
・脂肪 :20~30%、
・たんぱく質:10~20%
という数字が提唱されています。
また、男女別の一日の平均摂取カロリーから、三大栄養素の摂取割合から計算した三大栄養素の摂取カロリー及びグラム数の目安は以下のようになります。
■ 男性:平均摂取カロリー 2300kcal
・炭水化物 :1150~1495kcal(288~374g)程度
・脂肪 :460~690kcal(51~76g)程度
・たんぱく質:320~460kcal(58~115g)程度
■ 女性:平均摂取カロリー 1800kcal
・炭水化物 :900~1170kcal(225~293g)程度
・脂肪 :360~540kcal(40~60g)程度
・たんぱく質:180~360kcal(45~95g)程度
一日摂取カロリーとして、上記の量を摂るべきだということです。